介護をしていくには覚悟が必要です
それは、やりきる覚悟です
自分全てを投げうって介護を行うのは
今の時代難しいですよね
ご自身の仕事もあるでしょうし、
ご家庭のこともあると思います
そのなかで介護をやりきる覚悟って
なんだろうってことです
【やりきる覚悟】
私は在宅介護でも入所でも、
最後まで付き合うということが
やりきる覚悟と考えています
介護はベテランでも
お手上げの時があります
なので介護経験のないとなると
嫌になって
根を上げるのは当然のこと
一時的にも介護から
離れることもあるでしょう
それはそれで仕方がないこと
だと思っています
誰にだって逃げ出したくなる時は
ありますし
まして自分の親をみるわけですから、
色々な面で辛いことが出てきます
「思い通りに動いてくれない」
「言っている意味が全然わからない」
「さっきと真逆のことを言っている」
「こちらは助けているのに
なぜ怒られるのか」
たくさんあります
そんな状態で自宅で
ずっと面倒を見ていくのも
施設に入所して施設で過ごすのも
必ず辛くなります
それはそのご家庭で
決めたことなので尊重します
ここで間違ってはいけないのが
「施設に入所させたから
介護から逃げた」
という認識です
これはまったくもって
関係ありません
介護を行うことは考えているより
大変なことです
言葉で聞いていても
いまいち現実味が持てないでしょう
実際にやってみないと
わからないことが大半です
実際に施設に入所の予定がなくても、
途中でやっぱり入った方がいいな、
と思うご家族も多くいます
その瞬間は家族間で
仕事のことや家族のことなど
幅広く・多くのことを考えたうえで
思っているはずです
そうやって決めた決定を
「逃げる」という言葉で表すのは、
私は違うかなと考えています
入所させたから逃げた、
ということではなく
選択肢の一つを使った、
と考えるようにしてください
施設に入所させた後も
面会や病院の付き添い、
入院手続きなど
多くの時に施設に行きます
もし、介護から逃げていたら
こういったことも
やりたくないですよね
だから逃げてないんです
きちんと自分たちや
ご両親の未来を考えて、
選んだことなんです
こういった対応を
しているということは
介護ときちんと向き合っているんです
だから、やりきる覚悟を
しっかり持っていると
わたしは思います
在宅介護をしていて
「嫌になった」という投稿を
SNSでよくみかけますが
それでも皆さん頑張って続けています
他の人たちから励まされたり
アドバイスをもらったりしていて、
なんとか頑張っています
最後まで付き合えない方は
想像しやすいと思いますが、
暴言をはき、
暴力をはたらいて
今後協力しないということもあります
入所してもほぼ協力しない
という方もいらっしゃいます
介護は最終的には
信頼関係とコミュニケーションで
成り立っています
この二つが崩れたら
介護は成り立ちません
そうなってしまうと、
最後までやり遂げられていない、
とわたしは思います
【介護を行ううえで大事なこと】
介護を行う上で最も大事なことは
イヤなことがあっても
ムカついたとしても
相手を理解しようとすること
と最後までやり遂げること
介護を受ける側もわざと
相手にとって嫌なことを
やっているわけではありません
病気やケガで思うようにできなくても
そうなってしまっていることが
大半です
ご両親のことは
よくわかっているという考えも
尊重しますが
病気でどうなってしまったのか
という理解もしてあげてください
そうすることで、
より信頼関係が強くなり
介護をやりやすくなると思います
こういったことを常に考えながら
ご自身の家族のことも
考えなければならないのが介護です
最後までやりきる覚悟がいかに必要か、
わかっていただけたでしょうか？
【一人で考えない】
こういったことを一人で考えたり
家族だけで考えると
パンクしてしまいます
必ず担当してくれている
ケアマネージャーに
相談してください
相談することで道が一つだったものが、
何個か選択肢がでてきます
それをまた考えて
より良い介護ができるように
ご自身の生活を
圧迫しすぎないようにしてください
最後までやりきる覚悟は
介護を始めるときにもっていなくても、
大丈夫です
最初は現実味が持てず、
それどころではないと思います
ただ、多少慣れてきたときには
この覚悟は必要になってきます
どのやり方で在宅介護を続けるのか、
それとも施設入所させるのか
あいまいにはできないので、
しっかり周りを巻き込んで
考えてみてくださいね