介護をしていると
心身共に疲れを感じることが
多いですよね
介護は愛情や責任感から
くるものですが、
同時に大きなエネルギーを
消費します
そしてその疲れが大きくなり
やがて「介護うつ」や「介護殺人」に
発展してしまうんです
家族の生活を守りたい、
家族全員で過ごす時間を
少しでも長く続けたい
そう思うのであればなおのこと
介護者自身が元気でいる必要があり、
そのためには
「休むこと」が非常に大切になるんです
この記事では、介護者の方が
上手に休むための具体的な方法や
ヒントをお伝えします
参考にしてみてください
【休むこと、に罪悪感を感じないで】
そもそも介護をしていると
「自分が休んだら相手が困るのでは」
と考えがちです
自己犠牲を重ねてこその介護
気づかぬうちに
そうなってしまっている方は
本当に多いです
そこまで抱え込まなくても、
と声をかけても
「私がやらなきゃだから」
と休むことを自分が許さない
でも無理を続けるだけでは
だんだんとストレスが溜まり
・イライラや怒りっぽくなる
・集中力が続かない
・不安や心配事が多い
・疲れやすく体調を崩しやすい
といった状態になります
体調が優れないことで
さらに心に余裕がなくなります
やり過ごせたトラブルや小言にも
カチンときてしまう
そして常にギクシャクした空気が流れ
家族関係にも影響します
ですから
「自分が休むことも介護の一部」だと
捉え、休むことを許してあげてください
そもそも禁止されていることでも
ありません
ただでさえストレスのかかることを
やっているのですから、
休まずやらなきゃ!と無理をするのは
間違っていますよ!
もっと自分にやさしく、
心の負担を軽くしてあげる
努力をしてみましょう
【短時間でもリフレッシュを取り入れる】
休む
というと長く・まとまった時間を
設けるべきもの、と
思われるかもしれませんが
必ずしも長時間である必要は
ありません
ほんのひとときでもいいので
身も心も、頭のなかも「介護」から
解放してあげるだけでいいんです
具体的な例としては
・深呼吸やストレッチを1-2分する
・好きな音楽を聴く
・外に出て数分だけでも自然を感じる
・温かい飲み物を飲んでほっと一息つく
が挙げられます
一人でじゃなくても
介護を受けている家族と
一緒にコーヒーを飲む、でもいいです
ちょっとそこまで一緒に
散歩に出かける
でもいいですね
家族が穏やかになって、
自分のストレス解消にもなる
一石二鳥です
一番ストレス軽減に効果的と
されているのは
20分の昼寝だとされています
長い時間をかけず、
短い時間でも小まめに
休憩をとることで
体や心への負担は
減らせるんですよ
【周りの人に頼る勇気をもつ】
「自分を休ませる」
その意識がもてるようになったら
次は自分が休むために
周りの人に頼る勇気を
持ってみるのはいかがでしょう
短い時間の休憩だけではなく
時には少し長めに休憩を
とることも必要です
でないとその寝不足は
いつまで経っても
解消されませんよ?
そうなると
何かしら・誰かしらに
頼らなければならない
状況になりますよね
しかしここでも
「人に頼みごとをして
自分が休むだなんて、申し訳ない…」
そんな方が出てきます
気持ちはすごく分かります
でも、繰り返しお伝えしますが
介護は休んで自分を労わりながら
やっていくものです
休むことも介護の一つです
家族やケアマネージャーに相談をして
一時的にでも介護から完全に離れて
休む時間を作るのは
決して悪なんかじゃないです
まとまった休みもとらず
日常的に頑張り続けているのだから
そこを悪く言われる筋合いは
そもそもありませんからね
家族間で調整が出来ない場合
病院や施設に一時的に
お泊りに行ってもらう
「レスパイトケア」というのもあります
これを活用することで
丸一日以上自分時間を
作ることができます
普段なかなか行けなかったところに行く
済ませたかった用事を片付ける
やりたかったことに没頭する
じぶん時間をつくるというのは
とても大きな気分転換になります
どんな手段をとるかは
その家庭の事情それぞれですが、
休むために人を頼ることは
悪なんかじゃない
そういう人の頼り方も
アリなんだよ、ということを
知って欲しいです
【自分を褒める時間を持つ】
介護はとても尊く、辛いものです
でも介護をしていて
誰かに褒められることなんて
めったにありません
感謝されることも多くはありません
始めはなんとも思わなかった
自分のgive精神も
報酬がないことで
だんだんと
「なんのためにやってるんだろう…」
となってしまいます
それが積み重なって
心の健康を害してしまい
負のループに陥って
しまうんです
そうならないためにも
自分が毎日頑張っていることを
しっかりと認めてあげてください
どんな些細なことでもいいんです
人からしたら大したことない…
そんなこと気にしてどうするんですか
人と比べてすごいことをしないと
「すごい」と言われないんじゃ
自分が救われません
失禁で汚れたものを綺麗にした
👏
眠たかったけど
親のトイレの付き添いをした
👏👏
人に認められ待ちをしていても
介護はなかなか認めてもらえません
今日から寝る前に
「今日もよく頑張った」と
自分に声をかけてみてください
声に出して自分を労わることは、
心の健康に大きな効果があります
心は蔑ろにされがちです
でも、心が健康じゃないと
介護はおろか自分の生活も
維持できなくなってしまいます
家族を支える・守るうえでも
心の健康を大切にしてください
【おわりに】
介護は続けていく中で
自分自身をどうケアするかが
とても重要です
休むことを「甘え」ではなく
「必要なこと」として捉え
日々の生活の中に
小さなリフレッシュを
取り入れてみてください
あなた自身の健康が
介護を続ける力の源です