すでに介護を始められている方で

介護日記をつけていらっしゃる方は

いますか?

 

つけるつもりもなかったよー

っていう方もいるかなと思います

 

今回は自宅での介護において

介護日記をつけておく

メリットについて

お伝えしていきたいと思います

 

 

これから介護を始められる方も

参考にしてみてください

 

 

ですが

 

その日の体調や様子を

記録していくものを指します

 

「そんなのいつも見てるんだから

書かなくてもわかるってー!」

  

という方

 

その記憶は本当に正しいですか?

 

その時々で

「少し」 という表現の

尺度は変わりませんか?

 

 

その「少し」がチリ積もって

「かなり」となったとき

いつから変化が見られていたか

ちゃんと覚えてますか?

 

 

記憶というのは主観的な認識に

強く影響を受けます

 

感じ方によって見え方が変わります

記憶の書き替えなんかも

人間は当たり前にある話です

 

起きていないトラブルも

「あったかもしれない」

と記憶を書き加えてしまうこと

ありませんか?

 

 

記憶はとても不確かで

その不確かさが原因で

健康を害してしまうこともあるんです

 

サービスと家族間での

情報共有では

解釈の違いに混乱が

生じることもあります

 

 

介護記録をつけていての

デメリットは正直ありません

 

 

むしろつけることで

守られる健康の方が多くて

大きいです

 

まだ始めることにためらいがある方、

もうちょっと具体的に知りたい!

という方は最後まで

読んでいってください

 

 

 

日々の出来事を記録し、

感情を整理することができたり

 

後から状況を振り返るのに役立ったり

 

他の人(サービス関係者)と

情報を共有したりする際に便利なんです

 

特に状況の振り返りや

情報交換ツールとして

介護日記は大変役に立ちます

 

記録をつけておくことで

関係者全員で把握することができ

日々のケアにつなげることが出来ます 

 

例えば

お通じが最終いつなのか、

間隔が開きすぎていたら

 

「浣腸をしたほうがいいかな?」

「おなか痛くなってないかな?」

「最近食欲なかったけど便が

出ていないせいかな?」

「下剤の効きが悪いのかな?」

 

そんなことを考えられるわけです

 

また、訪問診療を利用している場合には

どういうことが訪問時医師から

説明があったのか

新たに薬が処方になった、

経過観察で良いかどうか

 

などのコメントも

確認することができます

 

訪問診療と訪問看護とでは

日々の訪問時の状況は

毎回共有はされません

 

なにか変更があった場合には

連絡がきたりすることもありますが、

家族さんから診察内容を聞く

 

確認したいことがあれば

訪問看護から問い合わせをする

 

という流れになります

 

 

同日に訪問診療と訪問看護とが

入っていても

やはり内容は覚えきれていないもの

 

「あれ?どうだったかな?」

 

というケースも少なくなかったですね

 

 

急ぎの確認が必要なことではないことや

実際に診てどう対処したらよいかを

判断してもらいたいことなどは

 

ノートに記入して

家族さんに一言声をかけ

 

訪問診療時に聞いてもらう

 

ということはよくある話です

 

お願いされたこと自体

忘れてしまう方も

ノートがあれば

訪問診療の先生や看護師も

読んでくれるので

確認漏れを防ぐことができます

 

 

ちなみに訪問診療と訪問看護とでは

月1回の報告書で状況共有をしており

毎回の訪問状況は都度

共有されていないんです

 

もちろん早急に報告が必要な場合には

その場か訪問終了後に

連絡を取り合います

 

訪問診療に限らず

サービスが入ってない間

 

どんな様子だったか、

どんなものを今日は食べたのか、

なにか変わったことがなかったか、

その時気になった症状があったか

 

をノート越しに共有することができます

 

やはり数日あいてしまうと

忘れてしまいます

 

「どうだったかな?」ばかりでは

だれの為にもなりませんよね

 

 

私が訪問看護師として勤めていた時は

介護ノートを置いてある家がほとんどで

ノートから情報収集をし

ケアをしていました

 

前回関わった直後の様子、

それからの経過、

変わりがないかどうか

 

これらはサービスの質にも

欠かせない情報となります

 

 

便処置をした後も

多量に便が出てきてしまったのなら

 

処置のやり方・手のかけ方などを

考え直さなければなりません

 

※もちろん浣腸液を使用した場合

時間が経ってから名残として

出てくることもあります

 

仕方のないこともありますが

ケア次第で改善できることもあるので

そういった意味でも質に

影響するんです 

 

 

以上のように

介護サービス・医療サービスを

受ける側にとっても、行う側にとっても

 

介護ノートというのは

ケアを行う上で、その方の健康を

守るためにも大変重宝されるんです

 

 

お伝えしていませんでしたが

介護ノートには私たちサービス側も

記録させていただきます

 

・訪問時のバイタルサイン

(体温・血圧等)

・訪問前になにかトラブルはなかったか

・ケアとしてなにをして

どんな反応がみられたか

・どんな様子だったか

 

を私は記録していましたね

 

これらはごく一般的な

大学ノートでも自由帳でも

なんでもよくて

 

そこに日付と時間を書いて

記録していきます

 

家族さんが記録する際は

長文で綺麗に書く必要もありません

 

ただ、書き方が定まっていると

読みやすさはあるので

どういったことを書くか、は

決めておいた方がいいですね

 

 

例えば

・何時に寝て、何時に起きたのか

・夜中トイレに起きることはあったか

・日中どう過ごしていたか

・食事は何をどれぐらい食べたのか

(割合でも大まかな量でも構いません)

・お通じはあったのか

・気になる症状

・どういった時にその症状がみられたか

・動きの変化

・薬は飲めたかどうか

・排尿はどれぐらいあったか

(膀胱留置カテーテルが入っている場合は特に量を追っていく必要があります)

 

例としてはこんな感じでしょうか

 

もし書いてあることに

追加して確認したいことがあれば

こちらからお声掛けさせて

いただく場合もあります 

  

ただその時々によって

家の用事だったり体調不良で

記録できない場合もあるでしょう

 

そんな時は無理せず

スキップしてしまって

構いません

 

何もなければ

「変わりなし」

だけでも構いません

 

「何も変わりがない」

ということも大事な情報になります

 

 

【状況の振り返り】

介護をしていると

「前にもこんなことなかったっけ?」

 

ということが多々出てきます

 

でも期間があいてしまうと

どういう状況でなったか

どう対処したのか

 

などは忘れてしまうもの

 

具合が悪くなったときなんかは

特に振り返るのにとても便利です

 

また

「なんだか最近物忘れが

ひどくなった気がする」

「いつから食欲落ちてきたんだっけ?」

 

など過去の様子と比較するのにも

すごく活きてきます

 

数日前から食事量が減った

 

よりも

 

2日前から減っている

 

と分かった方が

原因を追及しやすいですよね

 

突然食べれなくなったのか

時間をかけて少しずつ減っていたのか

 

それによっても対処が変わってきます

医療的に見るポイントも変わってきます

 

加齢によるものなのか

病的なことなのか

便秘をしているせいなのか…

 

これだけでも考えられることって

たくさんあるんですね

 

 

 

初めてのことなのか

過去何度も起きていることなのか

 

記憶力頼みの記憶は

正直あてになりません(笑)

 

ノートと口頭で教えてもらったこととが

違うということもあります

 

 

過去の状況を振り返る、

今のトラブルはどういった

経過で起こっていたかを

振り返るときに

 

介護ノートは

大活躍するんですね

 

介護日記は家族間、

サービス間・サービスと家族間

の情報共有に大変有効です

 

口で説明をされるより

具体的に・確実に

状況を知ることができるツールです

 

綺麗にまとめる必要もありません

不足があればこちらから

確認させていただきます

 

数日前のことだから

覚えていないことがあるのも

当然です

 

その時は「忘れちゃった」でも

構いません

 

よっぽどのことであれば

きっと医師や看護師、ケアマネなどに

相談の連絡を入れてるでしょうしね

 

それでも日々の様子が

分かるのと分からないのとでは

異常に気づくまでのスピードが違います

 

急ぎ対処した方がいいこと

様子をみてもいいこと

 

その判断をするためにも

過去の記録というのは

大変役に立ちます

 

何か起こったときにも

ノートを見返せば

 

 

まだ介護日記を始めていない方

これから介護を始める方

 

ぜひ介護日記をつけてみては

いかがでしょうか♪

One Reply to “介護日記つけてますか?”

  1. はっつんさん、こんにちは!
    いつもお世話になっております。
    介護日誌、介護が始まった2019年からつけていますよ〜
    最初は書かなくても良かった日もあったのですが3年半前からは毎日書かなくてはならなくなりました。
    やっぱりどんどん悪く(弱る)なりますからね…
    今ではA5のノートも42冊目となりました。
    ケアマネジャーや地域包括支援センターの方々に「本出したら?」と茶化されております(笑)
    この介護日誌、受診(父は病院、母は訪問医療)の際に必ず持って行っております。
    またケアマネジャーとのケアプラン、地域包括支援センターで開催される介護者のつどいの時にも欠かせません。
    また、私にはふたりの弟がいるのですが3ヶ月毎に家族会議と題して弟夫婦を呼んで6人でこれまでの経緯と今後の家族としての意思(ACPのようなものです)の意見を言い合う場にも介護日誌は必要不可欠です。
    会議後は両親のところに行き今後受けたい医療、受けたくない医療などの確認をしています。
    はっつんさんのおっしゃる通り、日記は介護をする上で、関係者各位様と情報共有する上で、兄弟と意思疎通をする上で大切なものになりました。
    過去の日記を振り返ると親に対する悪口などが書かれていてこの時はこんな感情だったんだな〜とクスッと笑えたりしますよ(笑)
    私は前述の介護者のつどいだけでなく地元自治体で開催される「認知症市民講座」や「認知症サポーター養成講座」などにも出席していますが日記をつけている人はまだまだ少ないように感じます。
    介護ストレスをノートにぶつけるだけでも違うんですけどね!
    それでは体調に気をつけて寒い冬をお互いに乗り越えて行きましょう!
    長文乱文失礼をいたしました。

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