オムツ交換は家族の快適さと

介護者の負担軽減のために

効率よく行うことが

大切になります

 

そのためには事前準備や正しい姿勢、

家族への配慮を心がける必要があり

 

オムツ交換がスムーズにできないと、

 

また、不適切な対応は

につながることもあります

 

適切な方法を知ることで

家族の尊厳を守りつつ

介護の負担を軽減できます

 

 

まずは必要なものを

揃えてからズボンに手をかけましょう

 

必要な道具としては

・手袋

・新しいオムツ

・防水シート

(敷いている防水シーツとは別に)

・ウェットティッシュやティッシュ、

トイレットペーパー

・ゴミ袋 

 

 

横に向けたタイミングで

排尿があった場合

シーツを汚してしまう可能性があるため

できるだけシートは

あったほうがいいです

 

また、臭い対策として

新聞紙に汚れたオムツを包んで

捨てる方法もあるので

特に排便時には活用してみると

いいでしょう

 

みなさんは突然ズボンを下ろされたら

びっくりしませんか?

怖くありませんか?

 

たとえ認知症で状況が分からなくても

突然何かをされるというのは

すごく怖いことなのです

 

突然怖いことをされて

怒らないわけがないですよね

 

抵抗があるのは当然ですよね

 

家族であっても

この人は怖いことをする人

嫌なことをする人

 

と認識されてしまうと

家族関係にも影響しますし

どんなに汚れていても

綺麗にさせてくれなくなる

可能性だってあります

 

 

そうならないためにも

「おむつ汚れてるから替えるよー」

「おむつ取り替えるのに横向くよー」

 

など次にどういった動作をするか

必ず声をかけてあげてください

 

それは夜中であっても、です

 

そうすることで羞恥心や不安も

和らげることができますよ

 

 

やはり下半身というのは

人にジロジロと見られたくない

場所ですし

おむつ交換の時間は恥ずかしいものです

 

それは慣れた家族であっても、です

 

今じぶんが親や知らない人に

下半身を晒して汚れてしまったものを

交換してもらうとなったとき

 

かならず羞恥心や申し訳なさ

という気持ちになります

 

いかに手早く、早く済ませるかも

大切になってくるため

効率よく交換するための

準備が大事になります

 

例えば

新しいオムツも

あらかじめ広げておいたり

パットとテープ式のオムツを

使う状態に重ねて用意しておく

 

だったり

 

汚れたオムツの片づけは身なりが

整った後にするようにして

片づけまでの間置いておくための

新聞紙を敷いておいたり

 

 

モノの準備以外にも

おむつを手早く替える・整えるために

本人に手伝ってもらうのもいいですね

 

膝を立ててもらい

横を向く方法を指示して

少しでも本人に動いてもらったり

 

ズボンをあげるときに

「お尻上げるよー」

「腰上げてみてー」

と動作を促したり

 

テープ式のオムツを閉じるときに

正面を押さえていてもらう

 

などがあります

 

初めはどうしても手元のことで

手一杯になってしまい

時間がかかってしまいますが

ちゃんと慣れてくるので

安心してください

 

 

尿や便が肌につくと

どんな悪いことが起こるかを

お伝えしたいと思います

 

ただ、汚い!だけではないんです

 

 

排泄後のオムツ内は蒸れてしまい

肌はふやけてしまいます

 

肌がふやけているということは

肌のバリア機能が低下してしまいます

 

また

お肌は「弱酸性」であることは

ビ〇レのCMでご存じの方も

多いと思いますが

 

一方の尿や便は時間経過とともに

アルカリ性へと傾きます

 

違ったもの同士がくっつくと

そこで化学反応が起こり

 

それが肌へのダメージとなり

バリア機能を低下させてしまいます

 

 

 

そこに加えて

綺麗にするために

ゴシゴシと拭き取ってしまっては

肌にとっては拷問

 

目には見えない傷を

多数つくってしまうんですね

 

以上のことから

おむつを使って排泄をする

ということ自体

そもそも肌に良いものではないし

 

肌トラブルが起こりやすい

ということなんです

 

 

ではどんなトラブルを招くかというと

 

赤みがでる、といった

そんな生ぬるいものではありません

 

皮ふの深いところまで

傷がつき(びらん)

出血してしまいます

 

出血をするということは

やはり痛いです、しみます

 

でも濡れることを回避することは

不可能ですよね

 

傷がある場所を避けて

おむつを当てる、なんてことも

難しいですよね

  

少し動くとオムツと肌が擦れるので痛い

排泄のたびにしみて痛い

綺麗にするために洗われるのも痛い

 

しかも陰部は他の部位に比べて

デリケートな場所です

 

余計に痛みは強いですよね

 

失禁による皮膚トラブルを専門用語で

と言うのですが

 

専門用語となるほど

よくあるトラブルであり

適切に対処しなければならない

状態なんです

 

 

このような状態にならないためにも

日々のオムツ交換の頻度や

清潔にする方法を

気をつけなければならないのです

 

また、なってしまったとは

必要に応じて外用薬を使用しますし

その際には医師の診察が必要です

 

日常的に気をつけるべき点としては

・排泄後長時間放置しない

・ふき取りは擦るのではなく押さえ拭き

・バリア機能を少しでも保つために

 臀部には保湿クリームを塗る

・濡れたままオムツを閉じない

 

もう一つ勘違いされてしまうことが

「汚れるたびに泡を使って洗う」

のは良いことではありません!

 

石鹸で汚れを取るのはいいこと

 

なんですが

 

洗いすぎると

これも肌のバリア機能を

弱めてしまいます

 

なので、石鹸で洗うのは1日1回まで

としてください

流水で流すのはOKです

 

流して拭いたあとは

乾かしてあげて

ちゃんと蒸れを予防してくださいね 

 

おむつ交換は不安、羞恥心が

ともなう作業ですが

欠かすことのできないことです

 

少しでも負担を少なくするためには

おむつ交換をスムーズに行う必要があり

事前準備や声掛けなどの配慮、

効率的な作業手順が重要です

 

これらを実践することで

家族さんが快適に過ごせ、

介護者さんの負担を大幅に

減らすことができます

 

適切な方法を取り入れ

安心で快適な介護を目指しましょう

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